アマチュア動画デビュー?!「春の海」 貴志清一
2016/12/11「ワールドミュージックコンサート」で演奏しました「春の海」の報告はNo.357にて紹介致しました。
その折り、たまたま客席からビデオ撮影されていました方から録画映像をいただきました。
単に遠くから撮った記録映像なのですが今まで一度もweb上で私の演奏を紹介したことがありませんので、今回紹介させていただきます。
ホームページ上で検索すれば何百という数の「春の海」映像がでてきますので、今さらアマチュアの演奏が一つ増えても何にもならないのですが私自身の自己満足ということでお許し下さい。
本当のプロフェッショナルな演奏家ですと最初の吹き出しの「ロ」(E音)が鳴ったとたん会場がその演奏者の音楽世界に変化し、すべての聴衆の方が身を乗り出して次の音を待つ・・・・
音楽が進行し曲が終わりに近づくにつれ「どうかこの演奏が終わらないように」と祈るような気持ちで聴いているのだけれど、やがて最後の「ロ」が消え琴のアルペジヨの余韻も消える。
会場すべての人が感動の余りため息をつき、しばし至福の静寂の空白のあと嵐のような拍手にホールが包まれる・・・・・・・・・。
楽器を演奏する人間ですと、こういう感動的な演奏をしてみたいと思うのが人情でしょう。
しかし、それは何十年に一人あるかないかという天才演奏家にだけ許された特権です。
そして、それは「努力」や「根性」だけではどうしようもないものです。凡人は諦めましょう。
しかし、アマチュアといえど"努力とかけた時間"で獲得できる技術的なことは諦めてはいけません。
音色の向上は日々の長い練習で必ず良くなります。
難しい運指も確実にできる速さから練習すればできるようになります。
ただし、それには合理的な練習法をとらなくてはなりません。
そのために音作りに関しては「尺八吹奏法Ⅱ」が参考になると思いますし、運指では「尺八吹奏法-運指編」が効果的だと思います。
音楽性や音楽に対する深い造詣といったものは、時間や根性では獲得しにくいものです。
しかし、合理的な練習を重ねていけば確実に修得できる「より良い音色」「運指のなめらかさ」は我々アマチュアの得意分野でしょう。
そう考えながら尺八を吹いてきて、今年で39年目。
ひとりの素人が時間をかけて細々と培ってきたひとつの通過点として以下の動画をご高覧いただければ幸いです。
尺八演奏を支えて下さっている箏の演奏は大阪府在住 新谷佐登美先生です。
それでは再生ボタンをクリックして、ご覧下さい。