会報 No.68
平成14年より始まる新学習指導要領
中学校での和楽器必修について
貴志 清一
最近新聞紙上でさわがれています「中学校の和楽器導入」についてはいろんな情報が飛び交っております。
会員様よりこの種の質問をたくさんいただいております。内容としましては尺八がどの程度中学校にはいるのか、または入らないのか。そして箏、三味線などはどうかということです。
実際の解説は書店や情報誌をお読みいただけると宜しいのですが、ここでは私のわかる範囲で解説したいと存じます。
教育現場の様子もわかるように添付資料もお読み下さい。
さて、資料としてつけています「中学校 新学習指導要領 音楽」事項(4) に「和楽器については、3学年間を通じて1種類以上の楽器を用いること」とあります。
この文章から、実際にどんな楽器をどの程度扱うことを想定しているのかが問題になります。
一般の方はご存じないのですが、学校には“中学校標準教材品目”というものがあり、これが使用楽器の元になります。
その中の、【和楽器一式】は以下の通りです。
「箏、三味線、尺八、鼓、和太鼓一式、木魚一式、当たり鉦一式を含む」
今回は、他の楽器は「必要に応じて〜適宜用いること」となっているのですが、和楽器は「用いること」と表現され、いわゆる“必修扱い”になっています。
この必修扱いにより、今まで和楽器に触れたことの少ない現場の先生がとまどっているのです。
しかし、和楽器は太鼓一式でもよいので、箏や三味線を必ず教えなければならないというものでもないのです。まして、音を出すだけでも難しい尺八などは授業で扱うのは不可能な気がします。
ただ、この上から降ってわいたような和楽器必修を契機に、邦楽がより広まれば幸いだと思います。
一般の方には入手が手間な学習指導要領を参考資料として添付していますので、(本インターネット会報では省略)この資料を基に各自でご考察下さい。
=紹介=
◎海童適のCD第2弾{6月中旬予定}
『神秘の竹の音』
尺八吹奏研究会会友の尺八研究家、神田可遊氏よりCDの紹介文をいただきました。
海童道師のCDの演奏は大変示唆に富んでいまして、私も非常に啓発されました。
先月の「二管を吹くためのウォーミングアップ(CD)」は正に海童道師のCDを聞いていなければ作成不可能だったのです。2管はおろか、10管にもなろうかという長さ、歌口の全く違った尺八を自在に吹いている海童道師の演奏を聴いて、“一尺八寸管以外の尺八が鳴らないはずはない”ことが分かったのでした。一尺八寸管だけを練習して、六寸や長管を上手く鳴らそうという虫のいい考えを打ち砕いてくれたのが海童道のCDだったのです。
これを聞いてから、一尺八寸、六寸の2管を吹くために、同じ時間だけ練習しました。すると不思議と2管に共通の吹き方が身に付いてきたのでした。
さて、今回はその海童道師のCD第2弾ということで大変楽しみにしております。
尺八を手にしている方でしたら、流派に関わらず一聴の価値のあるCDだと確信いたし、お勧めいたします。(貴志)
第1弾の『海童道<法竹>』はおかげさまで、ほぼ完売しました。次いで上記タイトルのCDを6月中句の予定で発売します。これはクラウンが発売した2枚組LPで、その中から「法竹」は全12曲、その他の竹笛からは3曲を選んで収録したものです。制作は日本クラウン(株)で限定1000枚(実売950枚)。
■予約価格2700円(通常価格3000円+消費税)
−送料 1枚200円/2枚270円/3・4枚390円/5・6枚580円(実費)
■予約方法
はがきかFA]で、5月25日必着
(『尺吹研HPによる』と明記してください。)
・FAX番号=048−467−7061
〒351-0024 朝霞市泉水3-13-20-405 神田可遊
◆送金方法CD送付の際に同封する郵便振替で
(収録曲)霊慕、吾妻獅子、三谷、臨門、浮雲、曙獅子、武蔵調、大菩薩、心月、根笹調、音取、虚鈴、竪笛「無題」、古代笛「花の風」、乗管「流れ」