四国逆打ち遍路&尺八 徳島編⑨(上板町〜板野町〜鳴門市) 土井通有
○第8日 2025年5月30日(金)くもり(時々小雨)
民宿寿は家族経営で、食堂は居間のようになっております。
昨日伺った時には、おばあさんが案内してくれたあと、お孫さんが隣の宿泊棟を教えてくれました。
おかみさん夫婦も気さくな方で、私が逆打ちで今回結願することがわかると、
四国の地図に88箇所の札所が印刷された手拭いを記念にくださいました。
思い出に残る宿でした。今日の朝食は6時半にいただきました。
宿泊棟の一階の広間を見るとたくさんの食事の準備してありました。
今日は団体があるそうです。さて私は支度をして出発です(7:10)。
民宿からは県道に沿うように村の中の道を進み、2キロ半ほど東で少し北に 折れると5番地蔵寺に到着(8:00)。
いつものように納経してから尺八を吹奏しました。さてこの山門には見覚えがないのです。
それは順打ちの時は裏の丘にある五百羅漢の方から入ってくるので記憶にないようなのです。
(写真①:地蔵寺 本堂)
(写真②:地蔵寺 大師堂にて尺八)
4番大日寺へは2キロほど、裏にある五百羅漢のお堂を通り、北に向かいます。
今日もパラパラと小雨が降ってくるのでリュックに雨対策のザックカバーをつけて歩きます。
これ以上大降りにならないことを願いたいです。
さて30分ほど歩くと大日寺に到着(9:07)。
(写真③:大日寺 参道)
次の3番金泉寺へは5キロ東です。
ただし高速道路の高架下をくぐり、また少しだけ昔の遍路道を行くので道を間違わないように注意しなければなりません。
大きな木のある諏訪神社の前を通り、金泉寺に到着(11:03)。
(写真④:遍路道の歌碑?「法の橋」)
(写真⑤:金泉寺 楼門)
さらに3キロほどで2番極楽寺です。県道と並行した街中の道を歩きます。
極楽寺に到着(12:03)。いつものように納経しました。
(写真⑥:極楽寺の長寿杉(大師お手植え))
いよいよ1番霊山寺までは1.5キロとなりました。これが最後の遍路道です。
しばらく歩いて霊山寺に到着(12:55)。立派な山門があります。
木立の中の奥まったところに本堂があり、隣に多宝塔があります。
いつものように読経しました。駐車場のところに納経所があり、合わせて巡拝用品も売られています。
一番札所なのでここにて巡拝の支度をする人も多いのです。納経を済ませてゆっくりと尺八を吹奏しました。
(写真⑦:霊山寺 山門)
(写真⑧:霊山寺 多宝塔)
◆◆ (動画:尺八吹奏「手向」)
境内を出たところに洋食屋があり、ランチを食べることにしました。
店は古民家風ですがしっかりした洋食で、大きなエビフライ乗っており満足しました。
これより高速バスに乗り、大阪に帰ります。鳴門西のバス乗り場で(15:32)発です。
霊山寺から歩いて25分ほどかかります。
上り車線に行かなければならないのですが、初めは下り車線の待合所につきます。
人に聞きながらなんとか上り車線の待合所にたどり着きました。
何台かの別便のバスが通り過ぎ、数分遅れて目的のバスが、やっと乗れました。
こうして大阪「湊町バスターミナル」には午後6時過ぎに無事到着しました。
歩行距離:16.8キロメートル 所要時間:3時間36分
今回は、逆打ち最後の徳島県で「遍路ころがし」がいくつかあり、気持ちを引き締めて取り掛かりました。
大雨にも降られましたがなんとか無事に結願できました。
宿泊所の方、途中出会った人、尺八を聞いてくれた人に感謝し、
また家の留守を守り快く送り出してくれた家族にも感謝して今回の遍路を終えます。