四国逆打ち遍路&尺八 徳島編②(徳島県美波町〜阿南市) 土井通有
○第1日 2025年5月23日(金)晴れ
今回は徳島県にある札所をまわり、逆打ち遍路を完結させようと思います。
今は梅雨入り間近で天候が気になりますが、大阪の自宅を始発電車に乗り
南海なんばの高速バス乗り場に向かいました。
6時5分発の徳島バスの日和佐経由東洋町の生見行きです。
バスはほぼ定刻の10:40に日和佐道の駅バス停に到着しました。
すぐ近くにある札所の薬王寺は前回に打っているので、山門の前で手を合わせて出発することにしました(11:05)。
(写真①:23番医王山薬王寺の山門)
まずは近くのコンビニ寄って昼食のおにぎりとパンを買いました。
ここから阿南市にある平等寺を目指して北に向かいます。
遍路道は国道55号を進む道と海岸沿いに由岐を経由する道があります。
この2つの道は10キロほど先で合流します。
今回は国道を選択しました。並行して高速道路ができており、そのため国道の交通量が少なく、
アスファルトの道で退屈ですが何より安全です。
トンネルをいくつか超え、所々にある遍路休憩所で休みを取りながら合流地点まで来ました(13:40)。
そこから国道をそれて間道に入り、小さな峠を越えると月夜御水大師に到着します。
ここにはお参りせずにバイパスを通り、平等寺に向かいました。
(写真②:遍路休憩所)
途中の休憩所で昼食のおにぎりを食べて休憩を取りながら、
海岸から少し内陸に入った阿南市「新野」というたんぼの広がる小さな町に到着しました。
小川にかかる橋を渡ると平等寺が見えてきました(15:40)。
山門への階段を登ると、高台にある本堂が見えてきました。
いつものようにお経をあげて今回最初の札所なので尺八を吹奏しました。
(写真③:平等寺山門)
(写真④:平等寺本堂)
(写真⑤:平等寺大師堂前で尺八)
◆◆ (尺八音源:平等寺にて「手向」)
ゆっくりと尺八を吹き終え、平等寺を出てすぐのところにある民宿「山茶花」に向かいました。
以前もお世話になり、元気な女将が迎えてくれました。今日は4人の宿泊です。
わたし以外は順打ちで、ひとりの男性は足に水ぶくれを作り大変そうでした。
いつも言っているように足を乾かす事を勧めました。
もう一人の男性は、トレイルランニングの大会にも出場しているマラソンランナーです。
なんと11番藤井寺から13番大日寺までを12番焼山寺の遍路転がしを超えて
33キロほどのアップダウンを1日で駆け抜けたそうです。
普通なら1泊2日の行程です。もう一人はドイツ人女性で、2回目のお遍路だそうです。
今回は車で回っているそうで、21番太龍寺にある舎心ケ嶽に登るそうです。
(写真⑥:民宿山茶花)
さて明日は天候が悪化し、一日中雨のようです。
そこで太龍寺、鶴林寺を明日に登ることはやめて、太龍寺の下の「ほたるの宿」を予約しました。
本来予約した宿「お遍路ハウス西村」をまずはキャンセルし、1日遅れの25日に変更しました。
これを快く受けていただいて大変感謝しました。
歩行距離:22.3キロメートル 所要時間:4時間36分