四国逆打ち遍路&尺八 高知編14 (室戸市〜徳島県海陽町) 土井通有
○第8日 2025年3月24日(月)くもり
今日は移動距離が長いので、宿で一番早く(6:30)朝食をとり、早々に北に向かって海岸沿いを国道55号に沿って歩いていきました(7:05)。
(写真①:民宿徳増)

(写真②:徳増からの朝日)

宿からしばらく行くと佐喜浜漁港があります。この地から先約15キロは人家もなく、ましてや自販機もありません。
まず宿でペットボトルに水を入れて覚悟を決めて歩いて行きました。
途中に仏海庵という祠がありベンチとトイレがあったので休憩をとりました(8:32)。
さらに1時間歩いて法海上人堂に到着、再び休憩をとりました(9:50)。さらに北に進み、やっと小さな集落(野根)に着きました(11:14)。
そこには東洋大師(明徳寺)という小さなお寺があります。またここには通夜堂があり、野宿の遍路者に利用されているようです。
住職が出てきて煎餅の接待を受けました。般若心経をあげて少しだけ休憩してから先を急ぎました(11:40)。
さらに30分ほど歩くと東陽町の役場のある生見に着きました(12:15)。
ここで丁度よくベンチがあったので、買っておいたパンで昼食を取ることにしました。
先を急ぎ高知県最後の甲浦港を過ぎて、県境の水床トンネルを越えて徳島県に入り、宍喰の街を行きました。
しばらく歩いて那佐大師庵にて休憩をとりました(14:34)。
(写真③:甲浦港)

(写真④:高知県と徳島県の境の標識)

さらに1時間ほど歩き、海陽町の阿佐海岸鉄道海部駅の近くにある今日の宿「あさま屋」に到着しました(15:40)。
この宿は当初は素泊まりでしたが、経営者が同じの居酒屋を開けることになったので、夕食が食べられることになりました。
お任せで、鰹の刺身と唐揚げの定食をいただき、当然ですが生ビールも飲んで久々に満足しました。
宿の部屋はいくつかあるのですが、今日は私が一人なので、一棟貸しのようなものです。
風呂は自分で沸かして入り、炊事場でお湯を沸かしてお茶を入れました。おかげで気兼ねなくゆっくりと休養をとることができました。
この宿は四日前に安芸市の道の駅で知り合ったお遍路に紹介してもらったものです。いい宿でした、感謝。
歩行距離:34.8キロメートル 所要時間:7時間6分