四国逆打ち遍路&尺八 高知編⑨ (高知市春野町〜高知市内) 土井通有
○第3日 2025年3月19日(水)晴れ
ゲストハウスで朝食の接待を受けて出発(7:05)。宿の方に教えてもらった道を辿り、33番雪蹊寺に到着(7:50)。
昨日に御朱印はいただいているので、線香とろうそくをあげてゆっくりと読経しました。
この雪蹊寺は戦国武将長宗我部氏の菩提寺なのです。まず今日の打ちはじめに尺八を吹奏しました。
(写真①:雪蹊寺本堂)
◆◆ (動画:雪蹊寺にて尺八吹奏「水鏡」)
雪蹊寺は桂浜の近くにあり、浦戸湾に面しています。
近くの長浜港から対岸の種崎まで市営の無料フェリーが出ており、2輪車と人を運んでいます。
他の車は桂浜から浦戸大橋を渡ることになります。
私は5分ほどのフェリーに乗って種崎へ、そこからから約7キロ先の32番禅師峰寺に向かいます。
港から住宅地の間を縫う遍路道を歩き、1時間半ほどで禅師峰寺の下の登り口に着きました。
ここから地道を80メートルほど登ります。汗をかきながら急登をして山門に到着(10:31)。
そこで一礼して本堂に向かってさらに登ります。高台からの見晴らしは良く、太平洋の海原を一望できます。
(写真②:浦戸湾のフェリー)
(写真③:禅師峰寺本堂)
(写真④:禅師峰寺から太平洋を背景に)
さて下山して次の31番竹林寺に向かいます。
住宅地の中を通り、小さな峠のトンネルを抜けて高速道路の高架下を通り田園地帯をしばらく歩きます。
国分川を渡って五台山小学校の横から竹林寺の登りに取り付きます。
急なうえに自然石の不揃いな階段を登ると門前につきます。
さらに長い石段を登り、立派な五重の塔のある本堂に到着しました(12:37)。
(写真⑤:竹林寺山門)
(写真⑥:五重の塔)
(写真⑦:竹林寺本堂)
いつものように参拝して、御朱印をいただきました。
ここ竹林寺は高知市の名所でもあるので、外国人観光客の団体もいて、まるで日本ではないようです。
下山は牧野植物園の中を通って降りて行きます。
(写真⑧:牧野植物園)
とさでん交通の路面電車の踏切を横切り、県道に出てさらに北に歩きます。
そこは高速道路インターのある広い道で、まず30番善楽寺に向かいます。
40分ほど歩いて手前にあるゲストハウス「お宿花鳥風月」にたどり着きました。
ひとまず荷物を預けてから善楽寺にお参りします。いつものように参拝して御朱印をいただきました。
今日の宿はほぼ満室で、私は2段ベッドの上になりました。
下はカナダ人男性です。風呂も洗濯乾燥機も充実していました。
素泊まりなので、近くのスーパーで夕食と朝食を買って、リビングでテレビを見ながら済ませました。
主人も気さくな人で話が弾みました。同宿の若者とも話ができて良い交流ができました。
さてこれから先の宿の予約をすることにしました。しかし金曜から月曜の宿がなかなか取れません。
明日の住吉荘は予約ができましたが、金曜日の神峯寺の登り口にある唐浜が満室で取れません。
仕方なくさらに先の田野町の宿を予約しました。また月曜日の海陽町はいい宿が取れませんでした。
今は遍路のハイシーズン、どこもいっぱいなのです。
とにかく宿があるだけ良いことにします。明日は少し距離が長いので早めに就寝しました。
歩行距離:26.1キロメートル 所要時間:5時間36分