会報 No.48
| 運指の速い曲の練習法 |
(S氏よりのお便り)
最近運指の速い曲になかなかついていきにくくなりました。これも練習しか克服の道はないのでしょうね。
●そうですね。恐らく練習しかないと思います。
以下は、きわめて一般論的な練習法の考え方ですので、当てはまらないかも知れませんが、ご参考にして下さい。
さて、運指の速い曲といっても分析すれば、何十音あっても難しいのはたいてい2,3カ所ぐらいのものです。それをできないからと言って易しい所も含めて100回吹いても効果はなく、反対に易しいところのテンポで吹くものですから難しいところはいつも間違ってしまって、結局「間違う練習」になってしまい易いものです。
ですから、難しいところのごく短い音符を取り出してゆっくりと、確実に吹けるテンポで何回も何回も練習します。そして焦らないでじっくり練習して吹けるようになったら初めて易しいところから吹いていくのです。それでも失敗したらまた同じことを繰り返すのです。
この練習法をとれば確実に運指の速い曲でも思いの外「吹ける」ものなのです。
短い音型なら2,3秒で1回練習できます。5分も繰り返せば100回は難しい音型を練習できるはずです。
それを易しいところから吹き始めるからいつまでもできないようになるのです。
丁度3000m級の高山に登って、あと100mというところで岩の足場のないところに出会ったようなものです。普通はそこで踏ん張って、ピッケルか何かで何回も足場を切って頂上を目指すものです。それを足場がないからといってまた登山口まで戻って2900mまた登り、やはり足場がないといって登山口まで舞い戻るような練習を「尺八で」していることが多いのです。
練習は合理的に、確実に積み上げましょう。
尺八音楽のより一層の普及・発展のために本研究会を発足させていただきまし
た。
尺八奏法に関して、全国の尺八愛好家の皆様の意見交流の場ともしてゆきたい
と思います。
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