四国逆打ち遍路&尺八 高知編⑧ (土佐市〜高知市) 土井通有
○第2日 2025年3月18日(火)晴れのち小雨
今朝は5時半に起床し、昨日コンビニで買っておいたパンとヨーグルトを食べて、女将が沸かしてくれたお茶を飲んで出発の準備をしました。
36番青龍寺は宿からの打戻になります。サブザックに巡拝用具とカメラ・尺八を入れました。
以前は午前7時には納経所が開くのですが、最近は全ての寺で開所は午前8時となっています。
道は県道を行くのと旧遍路道の2つがあります。今回は女将のすすめもあり遍路道を行くことにしました。
宿から海岸沿いを行き、その堤防に沿って歩くと遍路道への登りに取り付きます。ここからは地道になって最初は急登です。
しばらく行くと見晴らしの良い所につきます。そこは湾内から仁淀川の河口がよく見えました。
ここから道は下り、やがて人家を抜けて青龍寺に至ります(7:15)。
本堂と大師堂にお参りして読経をしました。今回の遍路の開始に旅の安全を祈念して尺八を吹奏しました。
(写真①:高台から仁淀川河口)
(写真②:青龍寺山門と石段)
(写真③:境内で尺八吹奏)
(写真④:青龍寺の三重塔)
8時になり御朱印をいただき、また遍路道を戻ることにしました。宿の汐風につき、荷物を整理して改めて出発(9:05)。
ここ宇佐地区から県道を土佐市の中心に向かうと、まず塚地峠のトンネルがあります。
遍路道は峠を越える道もありますが、今回はこのトンネルを抜けます。トンネルを出たところにある休憩所で休みを取りました。
先客に外国人の男女がいました。少し話をしていると彼からお菓子の接待をいただきました。
この頃は外国人の歩き遍路が多いようです。やがて市街地に入って用水路に沿って歩き、35番清瀧寺に向かいます。
途中で昼近くになりましたので「さぬきうどん清滝」にてうどんをいただきました。一息ついて体調が整い、再出発(11:50)。
かなりの勾配の山道を食後にはきついですが登りきり、無事に到着(12:15)。さすがに高台にある本堂からの見晴らしも良く、
早咲きの桜も咲いて春を感じられました。
(写真⑤:清瀧寺本堂)
(写真⑥:本堂から桜と街の遠景)
参拝を済ませ、御朱印もいただいて下山。土佐市の街に戻り、国道56号を高知市方面に向かいます。
途中からはゆったりと流れる仁淀川の堤防を歩くことにしました。少し風が強かったですが景色も良く気持ちがよかったのです。
やがて仁淀大橋にさしかかりこれを渡ります。
(写真⑦:仁淀川と大橋)
ところが少し歩いてから遍路道を探したのですが見失ったようです。
Googleマップで確認すると南に曲がるところを見落とし、かなり行き過ぎているようです。
マップを頼りに次の34番種間寺に向かうことにしました。
畑の中の道を歩いて、とにかく方角を確かめながら1時間あまりで種間寺に到着しました。
いつものようにお参りをして御朱印をいただきました。
(写真⑧:種間寺本堂)
今日の宿は、ゲストハウスONAKAというところです。
この辺りにはあまり宿泊施設がなく、当初は種間寺の通夜堂にお世話になろうかと思っていました。
しかし汐風の女将にここを紹介していただきました。行ってみると普通の民家を利用した宿でした。
アットホームで、主人が迎えてくれました。次の33番雪蹊寺をまだ打っていないのならば送りましょうと申し出てくださって、有難く受けました。
明日になると8時から納経所が開くことになるので、スタートが遅くなります。遍路道を教えてもらいながらお寺に到着(15:13)。
簡単に納経して朱印をいただきました。
送迎の車中で電話があり、今日泊まるもう一人の方が宿に到着したとのこと。彼を待たしているので急いで戻ります。
到着してすぐにお風呂を頂戴し、夕食となりました。食事はメインがカレーなのですがここは高知、カツオのタタキが付いています。
ゲストハウスとしては豪華です。ちなみに朝はお接待となっていますが、そうとは思えないパンと味噌汁などの十分な朝食をいただきました。
さて同宿したドイツ人男性は気さくな方で、マインツに在住だそうです。
彼はサッカーの「香川真司は素晴らしい選手だ」と申していました。またテニスが好きなようで、熱く語ってくれました。
ビールも進み私は尺八を披露することになり、その音色を聞いていただきました。
彼もチャレンジしましたが、大変興味を持っていただいたようです。宿の主人と3人で食事と程よい酒で、和やかな夜の一時を過ごせました。
歩行距離:32キロメートル 所要時間:6時間48分