四国逆打ち遍路&尺八 高知編④ 土井通有
○第7日 2024年10月13日(日)晴れ
今日も朝から快晴で、宿の前の海には朝日が輝いています。
宿の女将さんは気さくな方で、出がけにはおにぎりと飴などのお接待をしていただけました。
昨日は、このおにぎりで朝食と昼食にさせていただきました。大感謝です。
さて余談ですが、久百々には今回運良く連泊できましたがこの連休中の宿はどこもいっぱいで、とにかく予約が取りにくかったのです。
四日前に民宿久百々に連絡すると先ほどにキャンセルがあったばかりで、運良く予約ができました。
さらに連泊もできて本当に良かったです。
また今日の宿は30キロほど先の黒潮町の入野松原のあたりで取ろうと連絡するも予約がとれません。
最後に少し遠くなるのですが、以前泊まった「民宿たかはま」に連絡すると、やはりいっぱいとのこと。
他に紹介されたところも休みや満室で、困ってしまいました。
それでこの民宿の好意で食堂をパテーションで区切り、一夜の宿が確保できました。やれやれです。
次の日も不安でしたので、岩本寺の宿坊に電話しました。ここはすんなり予約を取ることができて安堵しました。
(写真①:久百々海岸の日の出)
久百々で朝食をいただき7時過ぎには出発しました。
30分余りで下ノ加江のコンビニにつきました。さらに1時間ほどで歩き市野瀬の休憩所に到着、靴を脱いで休みをとりました。
ここから少し坂道を登り伊豆田トンネル(1620m) を抜けます。歩道もありそれほどの交通量もなく、まずは安心しました。
トンネルを抜けると緩やかに下り、四万十市(旧中村市) に入って行きます。
坂道を下ったところにトレーラハウスを利用した休憩所があり、そこで一休みしました。
この辺りは何もないところなので本当にありがたい休憩所です(9:37) 。
ここから四万十川の河口付近から川に沿って上り、四万十大橋を渡ります。
渡ったところにコンビニがあり、ヨーグルトを飲んで休憩をとりました。(余談ですが、高知県ではコンビニといえばほとんどがローソンです。)
休憩していると車から降りてきた女性がお接待をするなら何が良いのか尋ねてきました。
彼女たちは車の遍路らしいのです。丁重にお断りしたのですが、ジュースとお菓子のお接待を受けました。恐縮します(11: 05)。
(写真②:四万十大橋から河口の方向)
四万十川の河口に広がる田園地帯を抜け小さな峠の休憩所にて宿でお接待していただいたおにぎりで昼食を取りました。
水道もあったのでペットボトルに水を補給して出発しました(12:43)。
小さな橋を渡ってグランドやスポーツ施設、サーフィンなどができる入野松原に入って行きました。
大きな宿泊施設もあり、今日の民宿が取れなかったら少し宿泊費が高いですが、ここにしようかと思っていました。
運良く旧大方町の宿「たかはま」が取れて良かったです。
(写真③:入野松原)
(写真④:入野松原の遍路道)
道は東に向かい、海岸に沿って国道を行きます。道沿いの遍路小屋大方で休憩を取りました( 14: 25)。
さらに鉄道の「四万十くろしおライン」を左手に歩きます。1時間ほど行くと有井川駅の近くの宿「民宿たかはま」に到着しました(15: 40)。
今回頼み込んで泊めてもらったので、食堂の一角になります。
そこは開放的な広い部屋で、窓から見える太平洋の景色が晴らしく、かえって良かったです。
私の他に4人いたのですが、1人は結局現れませんでした。
無断キャンセルのようです。困ったことなのですが、遍路宿ではよくあることのようです。
あとで悔やまれたのですが、この頃日暮れの西空に彗星(紫金山・アトラス彗星)が見頃だったようです。
ぜひ見ておきたかったのです。実は旅を終えてから双眼鏡で確認できました。
ここは大阪より空は暗く西の水平線まで見えていたので、おそらくこのとき見ることができれば肉眼で確認できたと思います。
同宿の他の3人は、順打ちで明日帰る人もおり、これから先の宿などの情報を交換しながら夕食をいただきました。
歩行距離:33.5キロメートル 所要時間:6時間54分