四国逆打ち遍路&尺八 愛媛編⑨ 土井通有
○第1日 2024年10月7日(月)くもり時々雨
今回は、逆打ち遍路の3回目です。愛媛県から高知県への旅です。
さて大阪、阪急三番街バスターミナルより(23:10発)、伊予鉄バスにて大洲本町までの夜行バスに乗りました。7時20分現地に到着。
まず近くのコンビニで朝食のヨーグルトなどを買い求め、トイレも借りて出発。少し歩いて「大洲まちの駅」の休憩所で朝食をとりました。
ただしまちの駅はまだ開いてないので、外のベンチです。
(写真①:伊予鉄バス)
今回の行程は、愛媛県大洲市から足摺岬を経由して、高知県須崎市を目指して9日をかけてのお遍路旅です。
途中には旧伊予・土佐の国境を越えます。予定はたてましたが、天候や体調により変更することも考えています。
さて国道56号を南に向かい、西予市卯之町を目指して峠の道を登っていきます。
1時間ほど歩き、札掛ポケットパークの休憩所で休みました(8:55)。さらに1時間ほど歩き、鳥坂トンネルを通過しました。
長さは1117mで歩くにはかなり長いです。通過には17分かかりました(10:07)。
さてこのトンネルは歩道もなく、また道幅も狭いのです。そして幹線道路なので交通量が多く、特にトラックなどの大型車も頻繁に走ります。
よって大変危険です。私は反射材のついた緑のタスキをつけて、気をつけて通過しました。
ただし遍路道としては峠越えもあります。距離は長くなりますが安全です。
しかし今回は逆打ちなので進入路がわかりにくく、また標識が逆になるために峠を行くことを残念しました。
またトンネルは距離が短いのも魅力的です。
話は戻りますが、56号線の道には一応歩道があるのですが、あまり除草がされていません。歩きにくい道なのです。
またところどころ歩道が途切れてしまいます。国道ですので国がなんとか歩きやすいように整備してほしいものです。
トンネルを出たあと緩やかに下り、西予市の中心の旧宇和町卯之町に向かいます。
卯之町は宇和盆地に位置し、大洲からは少し登った高原の盆地にあります。
また江戸時代、宇和島藩の宿場町として栄え、街並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
(写真②:卯之町の伝統的町並み)
ここのあたりから雨が降り出し、カッパを着ることになりました。坂戸休憩所でコンビニにて買っておいた昼食をとりました。
卯之町から遍路道に入り、少し山道を登り、札所の43番明石寺に到着しました(13:18)。
このころ雨は止み、巡拝の作法にならって参拝をしました。そして御朱印をいただきました。
今日最初の札所であり、今回初めてのお寺でもあるので、旅の安全を祈念して尺八を吹奏しました。
(写真③:明石寺山門)
(写真④:明石寺本堂)
(写真⑤:本堂前で尺八)
今日の宿は、もう少し南に歩き、次の仏木寺に向かう途中にある歯長峠の手前にある「民宿兵頭」に予約を入れています。
そこまで明石寺からは5キロほどあります。午後2時前に明石寺を出発。はじめは街並みを縫うように進みます。
逆打ちでは道しるべがわかりにくく、苦労しながら進みました。途中に親切な女性がバイクを止めて、宿までの道筋を教えてくださいました。
このころ股関節に違和感を感じ、少し痛み始めました。歩き方が悪いのかと思い工夫して歩きました。
40分ほど行くと「見守り大師」という所に休憩所があり、休むことにしました。なんとか歩き通して宿に到着しました。
宿は少しわかりにくい所にあり、先ほどの親切なご婦人に教わったとおりに行き、大変助かりました。
宿は当初は私一人で、3つある部屋のどこを使っても良いと言われ、ベッドのある部屋を選びました。
お風呂もすぐの沸かしていただき、入浴後に洗濯をして部屋でくつろいでいました。
すると飛び込みでお遍路さんがやってきて同宿者ができました。
夕食を二人で取り、和やかに会話しました。その男性は、順打ちで初めの徳島はなんとか歩いたのだそうです。
しかし途中で足を痛めて一度帰宅してから、再び車に乗って続きを回っているそうでした。
今後のお互いの宿泊地の情報交換をしました。
歩行距離:27.7キロメートル 所要時間:5時間54分