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四国逆打ち遍路&尺八 愛媛編④             土井通有

○第3日 2024年5月25日(土)晴れ

 敷島旅館を早朝6:00に出発。朝食は造り置きをいただきました。
遍路道に戻り、1時間ほど田園地帯を歩くと石鎚山の絶景が背後から見送っているようでした。
遍路道から国道に出て、しばらく行き、旧道に戻りながら歩くと59番国分寺に到着8:35。
納経して今日最初の札所で尺八を吹奏しました。 

 (写真①:麦畑と背後の石鎚山)


(写真②:国分寺にて尺八)


 さらに村の中を歩き、道標を探しながらてくてくと遍路道を行きます。やがて58番仙遊寺への登りにかかります。
少し急な山道を登り山門の前に到着、ここの東屋で休憩。山門をくぐると石段が続き、やっとのことで本堂の前に到着11:03。
ここは山上にあるので、瀬戸内海まで見渡せ大変景色が良いです。

 (写真③:仙遊寺本堂)


 (写真④:仙遊寺から見えるしまなみ街道の橋)


 ここでパンの昼食をとってから山を下ります。30分ほどで57番永福寺に到着12:08。
天気が良いので参拝の人が次々来ます。さらに道を進み、川にかかる橋を渡ります。
その昔はこの辺りに渡し場があったようです。そこには休憩所があり、その隣には昔のお遍路の無縁墓があります。

 (写真⑤:お遍路の無縁墓) 


 休憩して、集落と田園地帯を縫うように行くとやがて56番泰山寺に到着13:25。
納経してから次の札所へ、今日は今治市内の札所が6ヶ所あるので先を急ぎます。
やがて今治市街に入り、駅前を通り55番南光坊に到着14:26。ここは街の中にあるお寺で、大きな楼門や本堂があります。

 (写真⑥:泰山寺本堂)


(写真⑦:南光坊大師堂と楼門)


 街並みを抜け、54番延命寺に向かいます。大きな霊園の中を通り抜け、さらに遍路道を西に行くと延命寺に到着15:43。
今日最後の札所です。納経して、尺八の吹奏をしました。

 (写真⑧:延命寺山門)


◆(尺八音源:延命寺「水鏡」) 

 今日の宿へはここからさらに西に3キロほど行った大西駅の近くにある「あさひや旅館」に到着17:05。
宿に着くと昨日横峰寺で会ったTさんと、もう一人の沖縄からのお遍路さんと3人で夕食をいただきました。
家庭的な夕食にてお腹を満たしました。
そして親しく情報交換をする中で、明後日は雨が激しく降るようなのでどうするかということになりました。
少々の雨だとカッパを着て歩くのですが、警報級の雨とのこと。そこで私は、明日は53番円明寺を目指して、できるだけ距離を稼ぐことにしました。
Tさんは早朝JRに乗り松山に出て市内の札所を先に回るとのこと。
とにかく我々は松山駅近くの同じビジネスホテルを予約しました。
つまり私も道中の時間を見はからってJR予讃線にて松山駅に向かい、次の日にまた列車で戻りそこから続きを歩くということにしました。
こうして明日の宿は、松山市内としました。また沖縄の人は、四月から順打ちで回っておられるそうです。
それで明日は様子を見ながら今治か西条で宿を探すと言っておられました。
それならとわたしは泊まるとよさそうな宿をいくつか紹介しました。
ちなみに今日の宿の部屋は、5・6人でも可能なかなり広い部屋でした

 歩行距離:34.5キロメートル 所要時間:7時間24分