四国逆打ち遍路&尺八 愛媛編③ 土井通有
○第2日 2024年5月24日(金)くもり時々晴れ
宿で朝食をいただき6:30に出発。
山の上にある横峰寺に向かいます。香園寺の裏から向かうルートなどいくつかあります。
今回は小松からの直登ルートを選択しました。打ち戻りして宿に帰る道なので、大きなリュックサックは預け、
サブザックに必要なものを入れて出発しました。ただし荷物が大きくなるので、尺八を持って行くことは諦めました。
道の最初は採石場に向かって南に進みます。やがて林道に入ります。途中から尾根道に出る急な坂道になります。
頑張って登ると、香園寺から登ってくる道と合流します7:45。
山道の遍路道を登り横峰寺に到着9:01。お寺には朝から車などでの参拝客が何人かおられました。
また地元の参拝者がお寺の手入れをしておられました。その方の勧めで奥院のある「星が森」に行くことにしました。
星が森には鳥居と祠があり、鳥居のはるか向こうに石鎚山を見ることができます。
途中で一緒になった方と二人で遥拝してから下山しました。都合、横峰寺には1時間ほど滞在しました。
(写真①:横峰寺本堂)
(写真②:星が森の祠)
(写真③:星が森の鳥居から石鎚山)
下山途中に昨日遅く宿に到着した遍路者(Tさん)と会いました。
伺ってみると、昨日は伊予三島から40数キロを歩いてきたそうです。なかなかの健脚です。
そして今日も59番国分寺の方まで行くとのこと、かなりの距離です。頑張りますね。
わたしはそのずっと手前の伊予三芳の旅館に予約を入れました。来た道をたどり旅館小松に戻りました。
さっそく荷物を整えて西に向かって歩きます。
しばらく国道を歩き、そこから遍路道を外れて県道などを通り、今日の宿を直接目指します。
これは遍路道を行くと別格などをお詣りする道なので遠回りになります。今回はまっすぐ向かうことにしました。
さて伊予三芳の「敷島旅館」に到着15:10。ここは西条市の西の端になりますが、石鎚山の伏流水が潤沢です。
三芳ではその水を利用して美味い地酒(蔵元:武田酒造)を作っているそうです。
今回は酒を持って遍路をすることもできないので、買うのは残念しました。
また旅館の近くにその蔵元があると女将が言っていました。旅館のつくりは昔ながらですが、リフォームして使いやすくなっています。
今では営業を続けるために必要なことなのでしょう。またこの辺りでは大阪に出て働く人も多く、娘さんも大阪の学校に行ったそうです。
何か懐かしい感じがしました。
(写真④:ウツギ(卯の花))
(写真⑤:敷島旅館)
歩行距離:32.4キロメートル 所要時間:7時間12分