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四国逆打ち遍路&尺八 愛媛編①             土井通有

第9日 3月21日(木)晴れ

 朝は昨日買っておいたパンとヨーグルトで食事をすませました。ホテルリブマックスを6:45に出発。
三島郵便局の角を右に曲がり西に向かいます。遍路道をまず伊予土居の別格延命寺に向かいます。伊予寒川の街並みを通過7:25。
この辺りは現在では四国中央市土居町になるのですが、この地方はもともと宇摩郡と呼ばれ、
前回に書いたように局地風「やまじ風」という強い南風が有名だそうです。そして「JAうま支所」の前を通り過ぎ、延命寺に到着9:50。
道を西に行くと、南側に迫る石鎚山系は、昨日の雨が雪になり白い雪化粧の山並みでした。
今回は別格を回ってはいないのですが、今日最初の寺なのでお経をあげ、尺八を吹奏しました。

 (写真①:石鎚山系の雪化粧) 


 (写真②:延命寺で尺八吹奏)


 (尺八音源:延命寺「水鏡」)


 後で気づいたのですが、お寺の前の休憩所に尺八の露通しを忘れたようなのです。しまった。
そしてそこから関川の集落をぬけ、「弘法の館」という休憩所で休みました11:31。
ここにはお接待の飲み物があり、ありがたく頂戴し、喉を潤しました。

    (写真③:坂之下大師堂) 


 そして関ノ戸の小さい峠を越えると新居浜市に入ります。峠を下る途中に無料の善根宿があります。
国道に合流してさらに西に向かいます。頃合いが良いので道沿いのうどんチェーン店に入り昼食をとりました。
ここでは長めの休憩としました。今日の宿「ビジネスホテルみそら」はもうすぐなのです。さて14:00に出発。
しばらく行くとホテルに着いてしまいました。16時までチェックインができません。
仕方がないのでもう少し西に歩いて喜光地のアーケド街にあるふれあい広場の休憩所にて時間を潰してからホテルに戻りました。
チェックインをして、夕食はホテル近くの牛丼屋で済ませました。洗濯をし、明日の準備をして就寝しました。 (会報493号参照)

 歩行距離:27.4キロメートル   所要時間:5時間48分

第10日 3月22日(金)晴れ
 今回の最終日、ホテルを6: 30に出発。伊予西条に向けて西に向かいます。8:40西条の室川橋の手前で休憩。
ここから64番前神寺を目指します。国道を歩いてお寺の近くの湯之谷バス停に到着10:20。
帰りはここから伊予西条駅までバスに乗ることにします。
湯之谷には温泉があり、まず日帰り入浴ができるかどうか確かめて前神寺に向かいました。
入浴ができるとのこと。前神寺到着10:28。納経して旅の無事に感謝しました。
  
  (写真④:前神寺本堂)


 さて湯之谷温泉に戻り旅の疲れを取るために源泉かけ流しの湯に浸かりました。入浴料は500円とお得な価格です。
シャンプーと石鹸は別売で150円なり。ゆっくり癒されました。お遍路の人もよく立寄る温泉だそうです。
帰り支度をしてバス停へ、12:14発のバスで西条駅に向かいました。バス停で一緒に待っていた地元の婦人が話しかけてきました。
それによるとこの辺りはその昔は入り江で、砂州の内側に位置しており、干拓して現在の土地ができたそうです。
もともと前神寺あたりまで海岸線がきていたようです。なかなか興味深い話でした。
 さて駅に到着し、駅の売店でお土産を買い求め、14:05発の高速バスに乗車して帰阪しました。大阪19:30到着。 
 
  (写真⑤:瀬戸内海に沈む夕日 淡路島の高速道路車窓より)


 今回の旅も納経と尺八吹奏を奉納し、そして楽しみながらも有意義に過ごせました。
また一期一会の出会いもあり、いつもながら人の温もりを感じられる遍路旅でした。              合掌

 歩行距離:20.9キロメートル   所要時間:4時間30分