四国逆打ち遍路&尺八 香川編⑥ 土井通有
第7日 3月19日(火)晴れ
藤川旅館を6:00に出発。まず67番大興寺に向かって県道を南に進みます。
途中のコンビニでパンとヨーグルトを買いました。歩いて行くと田園地帯に入り、地元の小学生の集団登校に会いました。
彼らは行儀よく並んで学校に向かっていました。そして気持ちよく挨拶してくれるので「おはよう」と返します。
やがて道は観音寺市から三豊市に入り、辻をいくつか曲がり大興寺の門前に到着8:00。納経してから尺八を吹奏しました。
コンビニで購入したパンを食べて朝食をとりました。
(写真①:大興寺本堂)
(写真②:尺八吹奏 大興寺にて)
さて今回一番の難所、66番雲辺寺に向かいます。山門を出てからお寺の裏手を通りさらに南に向かって歩きます。
しばらく行くと道は登りになります。雲辺寺は標高が910mあり、札所の中では最も標高の高いところにあります。
この遍路道は粟井川沿いに行くので「粟井ルート」と呼ばれています。
途中から尾根道に取り付き、民宿青空の前を過ぎます10:15。
しばらくして遍路道に入るのですが、道がよくわかりません。
少し行くと下りになります。やはり道を間違えたようです。人家があったので、尋ねると少し手前に道標があったようです。
逆打ちなので見落としていました。なんとか尾根の遍路道に取り付くことができました。
山道は少し険しいのですが、道標がたくさんあので心強いです。また順打ちの人とも会うので挨拶しながら登りました。
見晴らしのいいところで休憩11:12。
さらに山道を登り「山麓駅ルート」の分岐に到着12:35。
ここから道はなだらかになり、多人数の団体の歩き遍路とすれ違いました。雲辺寺に到着12:50。
いつものように納経してから、尺八を吹奏しました。(会報497参照)
(写真③:雲辺寺山門)
(写真④:雲辺寺参道 五百羅漢像)
◆ (尺八音源:雲辺寺にて「水鏡」)
お寺を後にして、徳島県側から登るアスファルト道に出て1.4キロほど歩いて遍路道「佐野道」に入ります14:10。
ここより徳島県三好市の佐野集落に向かって急な坂道を下ります。そしてようやく佐野の登山口に着きました15:00。
今日の宿「白地荘」はここから数キロ離れており、前回にも利用しました。
幸いにも送迎していただけるので国道に出て待つことにしました。大変ありがたいです。
迎えの車に乗ると民宿岡田の前まで行き女性の遍路を乗せました。
さらに境目峠に向かい、もう一人の客を迎えに行きましたが、見つかりません。遅れているようです。仕方なく先に宿に戻りました。
宿についてすぐに洗濯をし、風呂をいただき食事を待ちました。夕食は遅れて来た人と3人でいただきました。
他の2人は順打ちで、女性はまだ若いようですが、通しで歩いているようです。
もう一人の男性は少し無理な計画をしているようで、明日の宿泊先も本山寺の近くに予約しており、かなりの距離がありハードです。
手前の観音寺市で宿を取るように勧めました。
その彼は区切り打ちで、宿を全部先に押さえて来たようで、融通がきかなくなっているようです。
さて2人とも明日は雲辺寺の山越えをし、讃岐に入ります。上りの道は険しいので注意するように伝えました。
色々と情報交換して、自室に戻り就寝しました。部屋も前回と同じだったのでゆっくり寝ることができました。
歩行距離:27.6キロメートル 所要時間:6時間30分