四国尺八遍路パート2 香川編① 土井通有
○第1日 2023年9月27日(水) 晴れ(猛暑)
今回は、愛媛県(伊予)の88カ所の1ヶ寺と別格の3ヶ寺を打ってから、一旦徳島県(阿波)内の別格をまわり、
その後香川県(讃岐)内の札所をまわります。
大阪を早朝に高速バスで難波を発ち、伊予西条に向かいます。そして午後1時過ぎに到着しました。
支度をして心も新たに出発(13:05)しました。
駅から少し歩いて国道11号に出ます。ひたすら西へ、今日の目的地新居浜に向かいます。
この道筋には所々に遍路休憩所などがあり、歩道も整備されており歩きやすいです。
ただ幹線道路なので交通量が多いのです。1時間ほど歩くと、彼岸花(曼珠沙華)が田んぼの畦に咲いておりました。
今年の彼岸花は、暑さのためか開花が遅れているようです。
(写真① 彼岸花)
やがて新居浜市に入りましたが、背後から照りつける午後の日差しにあぶり出され、のどが渇いてペットボトルの水がどんどん減っていきました。
午後4時45分に今日の宿、ビジネスホテルみそらに到着しました。国道から少し入った所にあるこぢんまりしたホテルです。
部屋はシングルルームにしてはゆったりしており、遍路旅には不可欠なランドリーも充実していました。
夕食は近くにある「すき家」ですませ、明日に備えて早々に就寝しました。
(写真② ビジネスホテルみそら)
歩行距離:15.3キロメートル 所要時間:3時間40分
○第2日 2023年9月28日(木) 晴れ(猛暑)
早朝(6:05)出発、しばらく行くとスーパーラムーがあり、ここは24時間開けているので朝食を調達しました。
朝食を持って「坂下大師堂」まで歩きました。そしてそこのバス停のベンチで朝食をとりました。
さらに1時間ほど歩き、関ノ戸の小さな峠を越え、四国中央市の旧土居町に入りました。ここから国道を離れ旧道を歩きます。
しばらく行くと遍路休憩所がありました。
設備は充実しており、トイレ、水道、接待の品(お菓子)、ジュースなど、また扇風機もあり快適に休息できました。
(写真③ 民間の遍路休憩所)
休憩所から約1時間ほどで別格12番延命寺(摩尼山 延命寺 本尊:延命地蔵菩薩)に到着しました。
この遍路初めて尺八を吹奏し、旅の安全を祈願しました。この寺はイザリ松千枚通本坊と呼ばれ、弘法大師巡錫のとき、
当時一人のイザリを憐れみ千枚通の霊符を創札され、そして彼は全快し得度して僧になりました。
病苦や安産などあらゆる御利益があるという。現在、寺のイザリ松は枯れ、門前の別の場所に保存されています。
(写真④ 延命寺朱塗りの橋)
(写真⑤ イザリ松の保存小屋と碑)
今日の宿はここから12キロ先の伊予三島のビジネスホテル「リブマックス」です。
延命寺を出たのは午前10時、どこかで早めの昼食を食べようと思って9キロほど先のスーパーマルナカをめざし、国道11号を歩きました。
今日も大変暑い。だがマルナカは廃業していました。
わざわざ家並みのある少しは涼しい旧道から国道に出て、暑い中を歩いたのですが残念でした。仕方なくコンビニで休憩して先を急ぎました。
そのベンチで休憩を取っていると近所の人が遍路のことや地域のことを話してくれました。お遍路には優しいです。
ホテルには午後1時に到着、まだチェックインの時間でないので、大きい荷物を預けて近くの日帰りの温泉に行きました。
ここ「三島の湯」でゆっくり疲れをとりリラックスできました。
さてホテルに戻ると国道を歩いているときに会った自転車遍路の人と再会、情報交換して(夕食の取れる店があまりないようだ、など)チェックインしました。
同じ階にランドリー部屋があったので早速洗濯をしたが、この部屋が少し散らかっている。
私の部屋にはバスタオルなどのアメニティがない。フロントに聞くと係が忘れていたようでした。
昨日のホテルとは少々勝手が違います。夕食は近くのホカ弁で済ませることにしました。まあこんな時もあるでしょう。
今回は歩く時の心構えとして早めに休憩を取り、靴を脱いで足を乾かすことです。こうすれば足に水ぶくれもできず快調です。
とにかく明日は山登りになります。早めに就寝することにしました。
歩行距離:24キロメートル 所要時間:4時間50分