四国尺八遍路パート2 愛媛編⑤ 土井通有
○第2日 2023年5月24日(水) 快晴
早朝5時には起き、歩くために足の指や足裏にテーピングをして準備をします。
6時には朝食をいただき、7時25分には久万高原に向かい「いかだや」を出発しました
しばらく行くと小さな祠があり、楽水大師と呼ばれています。手を合わせて先を急ぎます。
30分ほど歩くと突合(つきあわせ)という分岐、「ひわた峠道」と「農祖峠道」の分かれるところに着きました。
今回は険しいが距離の短い「ひわた峠道」を選びました。
(写真① 楽水大師の祠)
ここは内子町なのですが旧小田町です。
ここの内子町遍路休憩所で休み、さらに1時間半ほど歩き、落合という所にあるバス停の待合室で2回目の休憩を取りました。
靴を脱いで足を乾燥させ、水ぶくれができるのを防ぎます。ここに地元の人が散歩の途中で休んでいました。
お話を聞くと大阪に働きに行っていたことや、この場所は内子町ではなく砥部町(旧広田村)に当たることなど教えていただきました。
地図で見ると小田町と広田村の境目にあることが分かりました。地元の人は、やはりまだ旧町名が分かりやすいようです。
平成の大合併は良いこともあるようですが、土地の特色やつながりを無視した合併もあったようです。
ここから国道を離れ県道に入ります。1時間余り進むと三嶋神社があり、畑峠からの道と出会います。
この道は、農祖峠遍路道からと合流するところになります。
この神社で昨日同宿のNさんと合流し、休憩を取っていると地元の人が声をかけてくれました。
「何か分からないところは」などと尋ねられました。私たちは、ここからひわ田峠を越えて久万町に入ります。
N氏は高齢で歩みは速くないですが着実です。次の44番札所大宝寺近くの久万町内で宿を取っているとのこと。
私はさらに数キロ歩き、45番札所岩屋寺との中間点に宿を取っています。N氏とはペースが違うので次第に分かれ、
下坂場峠を越えてさらにひわ田峠へと向かいました。
ここは標高790メートルあり久万高原への峠道となります。
(写真② ひわた峠)
峠から1時間ほど歩いて13時30分に、第四十四番大寳寺(菅生山 大覚院 本尊:十一面観世音菩薩)に到着しました。
これが今回の88カ所最初の札所となります。本堂にて読経をして、大師堂でもお経を唱え、納経所で朱印をいただきました。
また社務所の前で尺八を吹奏しました。昨日の宿でおにぎりを作っていただいていたので、ここで昼食をとることにしました。
(写真③ 大宝寺の山門)
(写真④ 大宝寺の本堂への石段)
(写真⑤ 大宝寺での尺八吹奏)
大宝寺を出て、山道を越えて宿のある畑野川に向かいました。
ここは峠御堂の峠道を越えますが、少し道が荒れているという標識がありました。
案の定、私は入るところを間違えて少し迷ってしまいました。仕方なくまた元に戻って道を探しました。
少し時間のロスがあったものの無事に「いやしの宿八丁坂」に到着しました。
(写真⑥ 峠を降りた道端に咲くヤマボウシの花)
ここは人気の宿で、七人ほどのお客と共に食事をとりました。
夫婦で遍路する人、明日には結願する人、この方は松山市在住の男性で明日は51番石手寺まで打つそうです。
それで朝4時には出発するとのこと、頑張りますね。では私も明日は長丁場ですので早めに寝ます。
歩行距離:30.5キロメートル 所要時間:8時間15分