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四国尺八遍路パート2 高知編⑩            土井通有

○第3日 2023年3月10日(金) 晴れ
 今日も早朝の5時に目覚めました。朝食を6時にいただき旅支度をします。そして足のケアをします。
テーピングをして水ぶくれや靴擦れを防ぎます。そういうわけで少しばかり早起きになります。
宿の外に出てみると、昨夜遅くまで雨が降っていたようで、盆地の窪川は朝霧で満たされていました。
 ここ岩本寺からは56号線を南に下り、黒潮町に向かいます。小さな峠を越えて下ると土佐佐賀というところにつきます。
このあたりは高速道路の工事中でた。さらに7・8キロ進むと遍路休憩所があったので休みました。
今回からは休憩を1・2時間おきに取り、靴を脱いでリラックスして足を乾燥させることにしました。
これは足に水ぶくれを作らないためにいちばんよいのです。さらに1時間ほど歩くとまた休憩所があり、同じように休憩。
そして12時前には「道の駅なぶら土佐佐賀」に到着。お昼には「黒潮かつお丼」をいただきました(満足、満足・・)。
ここで昨日に旅割でいただいたクーポン券が使えました。因みに「なぶら」とは「鰹の群れ」のことをいう方言だそうです。 

 (写真① 黒潮かつお丼)


 (写真② 鰹の藁焼きの実演)


 新鮮で美味しい魚が捕れる黒潮町。30分ほど行くと海岸に出ます。
ここまでの山が迫る谷筋とは違い、太平洋が広がって明るく伸びやかな景観になります。
 海岸に沿って約2時間歩くと、今日の宿「民宿たかはま」に到着しました。
この宿には、昨日に同宿したS氏とジョー氏がやはり一緒でした。
S氏は私と同じぐらいの年頃の男性、ジョー氏は30歳手前のアメリカ人、少し会話をしてその日は早く寝ました。

 (写真③ 民宿たかはまからの夕日)


 これからは、37番岩本寺から38番金剛福寺を目指して歩きます。
ただ札所間が88カ所中では最も離れていて約85キロ以上もあります。
それを歩き通すには3日間かかる予定です。

 歩行距離:30.6キロメートル  所要時間:6時間24分

○第4日 2023年3月11日(土) 晴れ
 この日は朝食をいただき、民宿たかはまを6時半に出発。
はじめは56号線を歩きますが、道の駅ビオスおおがたを過ぎたところで国道を離れて、入野松原を約4キロ歩きます。

 (写真④ 入野松原)


小さな川を渡り、雑木林と田園地帯にある道路を四万十川の河口に向かって歩きます。
10時過ぎには四万十大橋に到着しました。近くにあるコンビニで昼食を買い、食事の休憩をゆっくりとりました。

 (写真⑤ 四万十川大橋から下流を見る)


 大橋を渡り、四万十市(旧中村)から土佐清水市の市野瀬に向かいます。
2市の境界になっている伊豆田峠を越えます。そして途中のトンネルをぬけました。
出てすぐの坂を下ると、番外の「真念庵」があります。僧侶の真念は江戸期に四国遍路を広め、遍路道に道しるべ石を設置し、
また指南書(現在のガイドブックにあたる)を著した人です。ここ真念庵は最近再建されて新しくなっています。

 (写真⑥ 真念庵)


 また御朱印は麓の民家でいただきます。そこから今日の宿「民宿くもも」に向かってさらに約8キロ(約2時間)を歩きました。
海辺に立つ宿へは午後3時に到着。長距離移動に疲れた私を、女将さんが温かく迎えてくれました。

 歩行距離:35キロメートル  所要時間:8時間