○第1〜2日(2022年10月4日と5日)
まだ残暑厳しいとはいえ、10月の初めの4日火曜日に大阪を出発しました。
前回は徳島県美波町日和佐の薬王寺まで巡拝していましたので、続きを遍路することになります。
日和佐は朝ドラ「ウエルかめ」の舞台です。ウミガメの展示をする水族館もありあます。
大阪から高速バスで徳島駅へ、さらにJR四国牟岐線にて日和佐駅で下車、11時2分に到着。
さて少し早いのですが駅前のコンビニで昼食のおにぎりを買ってお昼をすませました。
11時30分に高知を目指して出発しました。これからは、主に国道55号線を室戸岬に向けてひたすら歩きます。
3日後には室戸岬の最御崎寺(約75キロ先)に着く予定です。それまでは左手に雄大な太平洋を眺めながら歩くのです。
江戸の元禄期に亡くなった土佐出身の“宥辨真念(ゆうべんしんねん)”は20回以上歩いて遍路をし、
霊験記や旅行案内にあたるものを著して「遍路の父」と呼ばれています。
また遍路屋を建て200基あまりの標石を建立して庶民に四国遍路を定着させました。
さて今回歩きはじめて少しして国道55号をそれて「真念しるべ石」のある旧道を歩きました。
(写真①:真念しるべ石)
そこから少し行くとまた55号線に戻り、今日の宿のある牟岐を目指します。
1時間ほど歩くと日和佐トンネルがあり、車に気をつけて通りぬけたところに遍路休憩小屋がありました。
靴を脱ぎ蒸れた足を乾燥させて10分ほど休憩しました。
この道は、JR牟岐線と並行して行きます。トンネルを越えてからは、川沿いの国道をひたすら歩いていきます。
午後2時ごろに小松大師という番外のお堂に到着しました。
ここでお経をあげ、今回の遍路の無事を祈念して尺八を吹奏しました。曲目は手向です。
(写真②:小松大師)
そこから1時間ほど歩いて、3時過ぎには牟岐駅前に到着しました。
駅前を右に折れ川沿いに少し行き、今日の宿「民宿杉本」に到着しました。
思ったより早く着いたので、洗濯してゆっくりと風呂に入りました。
乾燥機がないので、ベランダに乾かすことにし、夕食までの間に尺八の練習をしました。
夕食はボリュウムたっぷりで満足しました。8時過ぎには床につき、朝5時には目覚めました。
朝食もたっぷりいただき、支度をして午前7時に宿を出ました。
4キロあまり歩いて8時過ぎには別格3番鯖大師に到着しました
八坂山八坂寺(鯖大師本坊)は、弘法大師が塩鯖を生き返らせ泳がせたということから、
鯖を3年絶って祈念すると願い事や病気が治ると言われています。
また、鯖を3年食べないと子宝に恵まれるとも言われます。
お寺につくと中年の女性が掃除をしていました。
挨拶をして本堂で読経してお参りを済ませ御朱印を頂こうと納経所に行ったのですが人がいません。
仕方なく先ほどの女性に伺うと、お坊さんは奥の山でお参り中のこと、変わってその方に朱印を書いていただきました。
さて今日の打ちはじめですから尺八を吹奏しました。
(写真③:鯖大師)
(写真④:本堂前で尺八)
12時15分、海洋町宍喰に至り遍路休憩小屋があったのでコンビニで買ったおにぎりと途中にお接待でもらったミカンを食べて休憩をとりました。
ここからトンネルを越えると高知県東洋町に入ります
(写真⑤:宍喰の海岸)
14時5分民宿いくみに到着しました。
天候が回復し、気温も上がったので、ペットボトルのお茶を2本飲み干してしまいました。
早々に洗濯をしてゆっくりしょうと思ったのですが、全自動洗濯機が不調で脱水ができません。
2槽式の洗濯機の脱水機を使ってやっと出来上がりました。
部屋干しをして乾燥の合間に尺八の練習をしました。
夕食は午後6時から、一緒に泊まった工事関係の人と一緒に食事しました。
この辺りでは県の本庁から遠く、工事などの関係者は泊まり込みなので遍路宿を使用するようです。
室戸地方はサーフィンも盛んでそのような客もいるようです。いつものように早寝をして、早朝の出発に備えます。
第1日(10/4):17.6キロ 3時間40分
第2日(10/5):26.0キロ 7時間5分