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ビック・ブレス(呼吸法理解のための)「呼吸法」獲得のための毎日のトレーニング  貴志清一

○正しい呼吸法は尺八の最重要事項です。
 特に演奏会を控えているとき、その逆に目標も無く漫然と練習しているとき、尺八を「やみくも」に吹くことが多いので、その時こそ毎日呼吸法を獲得すべく、がんばりましょう。

○「呼吸法」の獲得の方法は『尺八吹奏法Ⅱ』に書き尽くしています。
 しかし、今回「腹の底に息が入る感覚」を別な方法で体感しましょう。

○方法は簡単です。名付けて「ビッグ・ブレス」
 指を折って1拍,2,3,4,5,・・・・と数えながらの実践です。

〈練習方法〉
①1,2,3,4で息を吐きます。

②1,2,3,4,5,6,7,8で徐々に息を体に入れていきます。
(吸おうとすると、1,2,3ぐらいで吸いきりますので、そうではありません)

③そして1,2,3,4,5,6,・・・・・・・14,15,16拍かけて徐々に息を吐いていきます。ちょうど尺八を吹くように。
苦しくなると思いますが16拍目で「ああ苦しかった」と思いながら「ぷっ」と息を吐き全身を脱力させます。
 このとき、空気が体全体に勢いよく飛び込んでくるような感じがします。
 これが「ビッグブレス」です。




 一流の管楽器奏者(トッププロ)はみんなこのブレスで吹いています。
 しかも、1,2,3・・・・・・の準備無く、瞬時にこのビッグブレスができるのです。
 それは才能ではなく、正しい方法による日々の努力・トレーニングです。
 
 尺八を上手くなりたいと思ってるみなさんも、一時も早くこのビッグブレスの感覚を身につけましょう。

 それを詳しく説明し尽くしたのが「尺八吹奏法Ⅱ」にある「呼吸法」です。
今一度読み返して勉強してください。
 どうしても理解しにくい、または実際に自分ができているのかどうか確かめたい方はご遠慮なく尺八吹奏研究会のワンポイントレッスンをご利用ください。
 また、完璧とは言えませんが、私の2022.1.22の演奏会にお越しくださればビッグ・ブレス実際に見て頂けます。